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投稿 January 14, 2023、追記 November 9, 2024
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アメリカ干ばつモニターについて、書いています。

Natural Intelligence による記事要点まとめ
・アメリカ本土は毎年干ばつに悩まされている。
・カリフォルニアでは厳しい水利用制限がかかることもある。
・地図で週ごとの干ばつ状況を見られるサイトがある。

2023 年が始まって、アメリカ西海岸では大雨で大きな被害を受けたようです。 9 日のレポートのあと、 現地 14 日にもまた悪天候が予想されており、 現地の方の無事と今後の安全を願っています。

アメリカ西海岸、特に南カリフォルニアでは毎年毎年水不足になり、 乾燥で大規模な山火事が発生して被害を受けていますが、この豪雨で水不足はいくらか、あるいは結構改善されるのでしょうか?

干ばつの程度を D0 〜 D4 の 5 段階 ( 干ばつなしのエリアはこれとは別にあります。 ) で、地図上で色分けされて確認することができる U.S. Drought Monitor は、見やすくわかりやすくて良いです。

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次回渡米に備え、カリフォルニアで人気のファストフードチェーン、 Chick-fil-A、Jimmy John's、Chipotle と Panera Bread をチョイスして、下調べしています。



▼ セクション一覧

干ばつモニターの見方
西部地域を表示させる
カリフォルニア州を表示させる
1 週間たちました - January 21, 2023 追記
その後の状況 - November 9, 2024 追記

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干ばつモニターの見方

投稿 January 14, 2023

干ばつと判断されている地域には、そのレベルによって色が付けられています。

Intensity and Impacts

黄色の D0 が「通常レベル超えの乾燥」です。 何年も前からこのサイトを知っていますが、特にカリフォルニアであれば、このレベルならかなり良いと言えそうです。

薄いオレンジの D1 は「中程度レベルの干ばつ」です。 カリフォルニアなら、これぐらいであって欲しいと願うところです。

オレンジの D2 は「厳しい干ばつ」です。 このあたりから、不安になります。

赤の D3 は、色が示す通りレッド、「猛烈な干ばつ」です、訳が多少変な気はしますが。 この色を見たくないです。

最大の D4、黒い赤は「例を見ない干ばつ」ですが、これが普通に表示されてしまうのが怖いです。

今回久しぶりに見ていますが、記憶では週に 1 度のアップデートです。 ちゃんと見ると、東海岸時間で火曜日の朝のデータを見て、その解析結果を同 東海岸時間の木曜日の朝にマップに反映させているようです。

PC のブラウザで見る現在の様子は、こんな感じです。

usa map

本土のほかには、左下にはマリアナ諸島、パラオ、マーシャル諸島とミクロネシアが、その右にはサモアがあります。

右側の枠は、上からアラスカとアリューシャン列島、その下にハワイ、そして一番下にプエルトリコとバージン諸島です。

なお、S と書かれている地域は 6 か月未満の短期的影響、 L と書かれている地域は 6 か月以上の長期的影響が予想されているところだそうです。

この時点では、2023 年 1 月 10 日のデータで、12 日にリリースした情報となっています。

中部はひどい干ばつとなっており、東海岸は割と問題ありませんが、西に行くと良くないことが一目でわかります。 今は雨季のカリフォルニアですが、オレンジの D2 の地域がかなり広く見られます。 地図のより詳しく知りたい場所をクリックすることで、より詳しく見ることができます。

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西部地域を表示させる

投稿 January 14, 2023

地図の西海岸に近い部分をクリックすると、 西部地域だけの地図が表示されます。

usa map (west)

太めの線が州境を表していますが、細めの線は「カウンティ境」でしょうか。

西部地域ではオレゴンとネバダ、その内陸あたりの状況が良くありませんね。

例えばカリフォルニア州の状況を知りたい場合は、 ここでカリフォルニアをクリックすると、カリフォルニア州だけの地図になります。

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カリフォルニア州を表示させる

投稿 January 14, 2023

さらに地図のカリフォルニア州の部分をクリックすると、 カリフォルニア州だけの地図が表示されます。

usa map (california)

この時点では最上部に D3 の赤が少し見える以外は 内陸部はオレンジの D2「厳しい干ばつ」、 沿岸部は薄いオレンジの D1「中程度の干ばつ」となっていることがわかります。

およそ 3 月末までの雨季のうちにどこまで改善されるかが問題です。

地図の下には、表形式でどれだけの地域(割合)が、どの干ばつレベルに含まれるかがまとめられています。

statistics (california)

一番上の行、Current と書かれている「現在」、2023 年 1 月 10 日では、干ばつなしの None は 0.00 % であり、D0 - D4 のエリアは 100.00 % です。 つまり州全域が D0 以上の干ばつということです。

D1 - D4 の欄を見ると、通常レベル超えの乾燥 D0 を除いたエリアの割合が書かれていますが、95.38 % ですから大半が該当しているとわかります。 逆に言えば、D0 の地域は 4 % 強しかない、ということです。

D2 - D4 の欄は 46.00 % ですので、およそ半分が「厳しい干ばつ」以上であり、 D3 - D4 の欄が 0.32 %、D4 の欄が 0.00 % ですから、「猛烈な干ばつ」はほぼ解消されている、解釈できることになります。

2 行目には Last Week、1 週前の 1 月 3 日のデータがあり、このときは D3 - D4 が 27.10 % となっていますので、 この 1 週間で 0.32 % まで激減しています。つまりは降雨の、あるいは豪雨の影響がそれほど大きかった、ということなのでしょう。

3 行目は 3 Months Ago、つまり 3 か月前の 2022 年 10 月 11 日、まだ雨季に入る前のデータで、D4 が 16.57 % もあります。

続く 2 行、2022 年 12 月 27 日となっている Start of Calendar Year と、 同 9 月 27 日となっている Start of Water Year は、なんらかの期首を示していると思いますが、わかりません。 次回の発表でも同じ日付なのか、変わるのか、それにより想像がつきそうです。

最後の行、2022 年 1 月 11 日の One Year Ago、1 年前は、現在と比較しやすいです。 そのときは D4 こそ 0.00 % でしたが、D3 - D4 が 1.39 % あり、現在はおよそ 1 ポイント改善となっています。 D2 - D4 で比較すれば、66.39 % から 46.00 % と、20 ポイント以上も改善しています。

ちなみに一番右の列、DSCIDrought Severity and Coverage Index 、つまり干ばつの厳しさとその影響範囲を示す指標のようで、値が大きいほど厳しいということになっています。




もう 5 年以上経っていますが、それよりもっと前でも、宿泊したホテルなどでは節水の呼びかけが行われていましたし、 宿泊費には「水サーチャージ」(節水対策費)が加算されていたような気がします。

近年では 庭の芝生への水やりも制限されたり、 レストランなどでは水をもらうのもリクエストが必要だったりすることもあるようですから、無駄遣いをしないよう、旅行者でも気を付けなくてはいけませんね。

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1 週間たちました

投稿 January 21, 2023

この 1 週間で、また悪天候に見舞われたようなカリフォルニア州、どう変わったでしょうか?

カリフォルニア州だけの地図が表示してみます。

usa map (california)

1 週間前は次のようでしたから、ロサンゼルスの北のあたりや、サンフランシスコの東が改善しています。 そして左上の部分に白いエリアが出てきました!

usa map (california)

チャートで見ると、先週 0.00 % だった "None" エリアが 0.64 % になりました!

D1 以上のエリアも 95.38 % から 92.12 % に若干改善、D2 以上は 46.00 % から 42.84 % に、 そして D3 以上は 0.32 % から 0.00 % となり、赤いエリアがなくなりました。

しかし、たくさんの被害が出た模様の豪雨ですが、これでもやっとこれぐらいの改善ですから、 温暖化の影響なのかはわかりませんが、引き続き環境に配慮する必要がありますね。

ちなみにフロン不使用となった効果などが表れ始めて、2066 年までには南極のオゾン層が完全復活するだろう、とニュースで言っていました。 やればできる、わけです。

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その後の状況

投稿 March 18, 2023、追記 November 9, 2024

どうやらその後も幾度となく冬の嵐に見舞われた様子のカリフォルニア州ですが、干ばつ状況は、 特にベイエリアを中心に改善しているようです。

usa map (california)

白い部分がだいぶ増え、44.6 % まで到達しました。

海岸線を見て下の方、白と黄色の両方があるところがロサンゼルス・カウンティで、 その下、オレンジ・カウンティとサンディエゴ・カウンティに白はありませんが、 黄色は Abnormally Dry、異常乾燥、 サンディエゴの奥の方の薄いオレンジは Moderate Drought、通常干ばつ状態ですから、だいぶ改善ではあります。

現在の D1 以上のエリアは 36.42 % ですが、昨年 2022 年のこの時期は 100 %、 2021 年のこの時期も 90 % 以上で、状況が良かった 2020 年は 2019 年 12 月から 2 月まで 0.00 % との記録がありました。 さらに見ると、2019 年も 3 月には 0.00 % の時期があり、2018 年初は 10 % 台ですので、この先も注意が必要、ということなのでしょう。

災害など起きることなく、改善状態が続くことを願います。




その後もたびたび悪天候に見舞われた模様のカリフォルニア、今はどうなっているでしょうか?

日本時間 2023 年 9 月 9 日、発表は現地 9 月 7 日の地図です。

usa map (california)

ほとんどの地域が何も問題がない白になり、ごく一部に「通常レベル超えの乾燥」、さらに「中程度レベルの干ばつ」があるのみです。 さすがに改善されていますね。

節水をやめてはいけないでしょうけど、芝生の水やり制限とか、ホテルの節水サーチャージとかはなくなったでしょうか? そして毎年起こる大規模火災も減る、でしょうか?




2024 年も雨が多かった印象ですが、どうなっているでしょうか?

日本時間 2024 年 11 月 9 日、発表は現地 11 月 7 日の地図です。

usa map (california)

サンノゼ、サンフランシスコを含む北カリフォルニアはほとんど D0、Abnormally Dry、つまり「通常レベル超えの乾燥」になっていました。

ロサンゼルスやサンディエゴは、ネバダやアリゾナに近くない海岸部では問題なし、ですね。 アリゾナ方面に D2、Severe Drought、「厳しい干ばつ」の色があるのは気になりますが。

夏を過ぎてこれぐらいであれば、深刻な水不足は起きないのではないでしょうか。

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