フィッシング・詐欺メール
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東京電力エナジーパートナーを名乗るフィッシングメールが届きました。

Natural Intelligence による記事要点まとめ
・東京電力エナジーパートナーを名乗るフィッシングメールが届いた。
・違和感のある日本語などなく、スマホだと見抜きにくいでしょう。
・そもそもメールアドレスを提供しているかを思い出して。

そのメールアドレスにはゼロではないものの、ほとんど迷惑メールの類は届かいないのですが、噂には聞いていた「送電停止に関する重要なお知らせです料金のご確認はくらし TEPCO web でチェック♪」が届きました！ 2024 年 7 月です。

そのメールアドレスが（たまたま？）東京電力に登録してあり、普段からメールが届くアドレスでしたが、確実に怪しいので調べました。

差出人としては、「【東京電力エナジーパートナー】くらし TEPCO web<mail@kurashi3.tepco.co.jp>」となっており、これは本物のメールの差出人表記と同じでした。

宛先は「＠より前の部分<＠より前の部分@yahoo.co.jp>」と迷惑メール・詐欺メールの典型的な書き方で、ここは見分けるポイントです。迷惑メール・詐欺メールは契約者名などはわかりませんから、ここに名前は入れられません。

残念なことに、本物のメールでもこの欄がメールアドレスですので（＠より前の部分の抜き出しはなし）本物のメール側が少し工夫して欲しい気もします。

メール本文です。

東京電力エナジーパートナー株式会社です。6 月分の電気料金のお支払いは、以下の URL からお願いいたします。期限を過ぎますと、URL からの支払いができなくなることがありますので、予めご了承ください。

冒頭部分、日本語的にも問題ありませんし、ちゃんと先月分について書かれています。

メールのタイトルでは急がせていますが、本文の出だしは穏やかです。

【お支払い URL】 https://app.kurashi.tepco.co.jp/TYPE=長い英数字の文字列

この URL をクリックさせようということです。一見 tepco.co.jp に接続されそうに見えるのですが、リンク先は TEPCO ではないようです。

接続先 URL

リンク先がトップレベル・ドメインが .top の、わからないドメインになっています。

メールソフトによっては、あるいはスマホの場合は、クリック・タップする前に URL を確認するのが難しいかもしれません。

以前 Amazon からの不審メールが届いたときに、偽物と判断できる理由のほか、 Android の Gmail アプリでのリンク先 URL の確認方法についても書いていますので、下記リンクからご覧ください。

Amazon からの不審メール
Amazon から届いた「支払い方法が承認されません」メールがフィッシング・詐欺メールであることを確認する方法について書いています。

このメールをテキスト表示で見ると、小細工ができませんから表示通りの URL に接続されるようですが、スマホなどではデフォルトで HTML 表示になるでしょうから、わざわざテキスト表示にする人はいないでしょう。画像もありませんから、そもそもテキストメールと誤認するかもしれません。

期限を過ぎた料金が未払いの場合、送電停止になることがあります。電気やガスの再供給には、全ての未払い料金をお支払いいただく必要があります。

で、最後に慌てさせる作戦になっています。

「期限」が書かれていませんが、「本日中に」とか「3 日以内に」みたいに書かれていないために、逆に疑わない可能性もありそうです。

以降は普通のフッターです。

何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

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このメールは送信専用アドレスから配信されています。このメールに返信されましても、ご対応できませんのでご了承ください。
配信停止をご希望の方は、くらし TEPCO ウェブにログインし、「会員情報の確認・変更」メニューから「TEPCO からのご案内」通知設定を変更してください。配信停止処理には最大で 5 営業日かかることがありますので、予めご了承ください。 [ログイン URL] www.app.kurashi.tepco.co.jp

お問い合わせは、下記のお問い合わせフォームをご利用ください。 [お問い合わせフォーム] https://tepco.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=12 桁の数字
・本メールは送信専用アドレスからお送りしています。ご返信いただきましてもお答えできませんので、ご不明な点がある方はこちらからお問い合わせください。
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【発行元】東京電力エナジーパートナー株式会社
〒100-8560 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号

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※本メールの内容の無断転載を禁じます。 (c) TEPCO Energy Partner, Inc.

まあまあ本物に似ていますが、今メールボックスにある本物と比較すると、フォーマットは異なります。

ここにある 2 つの URL は、この文字通りの URL に接続されるようです。

2 つ目の URL にある zendesk は TEPCO も利用しているサービス会社のようですが、このドメインがユーザーに見えるところに表示されることは、少し調べた限りでは、無いようです。

ところで本物（と思われる！）メールのフッター部分で、リンク先のドメインが awstrack.me になっているものがあることに気が付きました。なんとなく amazon web service でリンクのクリック状況を解析してから転送、なのでしょうけど、怖いじゃないですか！

メールのタイトルに「重要なお知らせです料金の」と区切りがなく読みにくかったり、「本メールは送信専用アドレスから」の文が 2 つあったりするのが変ですけど、全体に、日本語に不自然な感じもせず、必要以上にせかせることもありません。適切な改行が行われていないため読みにくいのですが、それは PC で読んでいるからであって、スマホだとそうでもないかもしれません。

お気を付けください！

ちなみに根本として、東京電力にメールアドレスを提供していなければ、このようなメールが届くはずはありません。普段から東京電力からのメールが届いているなら登録済み、ということです。そもそも生活に重大な影響を及ぼすこんなお知らせを、メール（のみ）で通知するはずもありません。

私の場合は（たまたま？）登録しているメールアドレスに届いたので、調べたわけです。

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