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作成 April 17, 2023
トップページ > Windows トップ > Visual Studio に Python 開発環境をインストールする
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Windows 開発・Python
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ここでは、Visual Studio Community 2022 に Python 開発環境を追加する方法について、書いています。

すでに無償で利用可能な Visual Studio Community 2022 ( マイクロソフトの統合開発環境です。C/C++、C#、VB などさまざまな言語を利用できます。 ) をインストールしたノート PC に、 Python 開発環境を追加でインストールしようと思います。 OS は Windows 10 Home からアップグレードした Windows 11 Home です。

アイコン VS Community 2022 をインストールする
2022 年 5 月、インストール済みの Visual Studio Community 2019 をアンインストールし、最新の VS Community 2022 をインストールしています。


作業に入る前に目的です。

2022 年 4 月から、高校で新しい学習指導要領がスタートし「情報」という教科が誕生しています。 文部科学省が特設ページ 「高等学校情報科に関する特設ページ」 を開設しています。

どうやら IT 関係を広く理解し、一般的な表計算ソフトや画像処理ソフトを使用したりするようですが、 プログラミングとしては、「情報T」では Python 「例」として採用されています ( よほどの意思がない限りは、文部科学省の例以外の、Java とか JavaScript、OS に依存しがちな UI 型の VB、コード不要の Scratch を採用しないと考えます。 ) ので、家でも学習・テストできるように、Python 開発環境が手軽に用意できると良さそうです。

一般的には(あるいは単純に検索すると)、 python Japan のようなところから、まるごと開発環境をインストールするようですが、個人的には少々不安です。 別にそれ自体がどうとかいうわけではなく、少なくとも既存の開発環境に影響を与えずSSD 容量をあまり圧迫しないのなら構わないのです。 新規のエディタには・・・そのうち慣れるでしょう。

アイコン Android Studio をインストールする
Android 開発環境である Android Studio は、環境まるごとのインストールでしたが問題ありませんでした。


当サイトをご覧の方は、マイクロソフトの統合開発環境である Visual Studio をインストール済みのケースが多いと思いますので、 これに Python の環境を追加できれば、慣れたエディタで、非常に低いリスクと SSD 使用容量で環境が整うことになるでしょう。

この先では、すでにインストール済みの Visual Studio Community 2022 に、 Python 開発環境を追加でインストールする手順について書いています。

無償で利用可能な Visual Studio Community 2022 をまだインストールしていない場合は、 「VS Community 2022 をインストールする」 に手順を詳細に記録していますが、 Visual Studio の使用経験がないか、 他の言語が必要ない場合は、Python に特化した開発環境を選択するのもアリだと思います。

▼ セクション一覧

インストールする機能を選択する
環境ができたかどうか確かめる
Python 3 64-bit を追加する

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インストールする機能を選択する

投稿 April 17, 2023

Visual Studio Community 2022 を起動します。

以前のプロジェクトを開いたり、新しいプロジェクトを作成する画面が表示されますが、 画面右側に小さくある「コードなしで続行」をクリックすれば、 プロジェクトを作成せずにエディタを開けます。

コードなしで続行

まずは今使用している VS2022 ( Visual Studio 2022 表記は長いので、省略して書くとこうなります。 ) のバージョンを確認しておきます。

エディタが開かれるとメニューが使えますので、 「ヘルプ」メニューの 「Microsoft Visual Studio のバージョン情報」を開きます。

Microsoft Visual Studio のバージョン情報

バージョン 17.5.4 でした。

更新がある場合は、画面右下のベルアイコンで通知されますので、先に更新しておくほうがいいと思います。

通知


機能の追加、あるいは不要になった機能の削除を行いたい場合、 メニューの「ツール」にある 「ツールと機能を取得」を選べば、追加のコンポーネントをインストール(あるいは削除)する画面を開けます。

ツールと機能を取得

別ウィンドウで、Visual Studio Installer が起動されます。

変更中 - ワークロード

自動的にこの「変更中」画面にならない場合は、 「変更」ボタンをクリックします。

Python 開発関連のコンポーネントをインストールしたい場合は、 「ワークロード」タブが開かれている状態で 「Python 開発」にチェックを入れればよさそうです。

Python 開発

チェックを入れると画面右側に表示される「インストールの詳細」を確認します。 「Python 言語サポート」に加え、 オプションの「Live Share」にチェックが入っており、必要容量は 139 MB となっています。

インストールの詳細

Python 3 64-bit」、「Python ネイティブ開発ツール」、「Python Web サポート」と、 「Azure Cloud Service コアツール」にはチェックが入っていません。

Python 3 64-bit」や「Python Web サポート」は インストールしてもいいような名称に思えます。

Python 3 64-bit については、特に指定しない限りは 32 ビットがインストールされる気配ですので、特に必要なさそうです。 あとで必要になっても「個別のコンポーネント」タブの「コンパイラ、ビルドツール、およびランタイム」の中にありますので、 今すぐインストールしなくても大丈夫そうです。 300 MB 以上ありますから、必要になったら、でいいでしょう。

個別のコンポーネント

また、この画面ではバージョン 3.9.13 ですが、アップデートがあればここに表示されることになると思いますので、ときどき確認が必要なのかもしれません。

あとで判明したところでは、このチョイスは正しくなく、 初めて Python を使おうとしている場合は、Python 3 64-bit をインストールすべきでした。 手間を減らしたい場合はこれをインストールするようチェックを入れておくほうが簡単です。

同様に、Python Web サポートは「個別のコンポーネント」タブの「開発作業」の中にあります。 サイズは 150 MB ぐらいのようです。

個別のコンポーネント

Python ネイティブ開発ツールは、C++ 用の Python コードを書くためのもののようです。

Python ネイティブ開発ツール

試しにチェックを入れると 2.2 GB ぐらいになりますのでインパクトが大きいですが、 なぜかチェックをはずしても 2.1 GB ぐらいにしかなりませんので、危険です。 いったん手前のウィンドウ(「変更中」)を閉じ、Visual Studio Installer から「変更」をクリックして開きなおせば、 Python のチェックが外れ、やりなおせます。

Visual Studio Installer

改めて「Python 開発」にチェックを入れたら、 「ダウンロードしながらインストールする」のまま、「変更」をクリックします。 シールドアイコンがついていますので、管理者権限が必要です。

開始する前」が表示された場合は、「コードなしで開いた Visual Studio エディタ」を閉じてから「再試行」します。

開始する前

インストールの完了を待ちます。 サイズが小さいので、比較的すぐに終わると思います。


マイクロソフトの参考リンクのメモです。

Thank You for Downloading Visual Studio Community Edition」 からのリンクが役立ちそうですが、アクセスするとすぐにダウンロードが開始されてしまいますので、キャンセルの操作に慣れていない場合はアクセスしないほうが安心です。 とはいえ、ダウンロードされる VisualStudioSetup.exe は 4 MB 弱のファイルですので、実行しないで削除すればそれで大丈夫です。

上記リンク先のページの紹介動画リンクの次にある「データ サイエンスと分析のアプリケーション」のステップ バイ ステップ チュートリアルは、 「Visual Studio での Python サポートのインストール」 へのリンクとなっています。 ここには基本的な情報が書かれているようですから、次のセクションで参照します。

続けて「Web アプリケーション」や「デスクトップ アプリ」のステップ バイ ステップ チュートリアルへのリンクがありますが、 必要になってから確認すればいいでしょう。

▲ページ先頭へ

環境ができたかどうか確かめる

投稿 April 17, 2023

インストールが完了したら、Visual Studio Installer の「起動」ボタンでエディタを起動できます。 ただ、Visual Studio Installer は自動的には閉じないようですので、手動で閉じます。 そして一番最初と同じように、「コードなしで続行」をクリックして、エディタを開きます。

おそらく一番基本のステップ バイ ステップ チュートリアル 「Visual Studio での Python サポートのインストール」 の手順 3 にあるとおり、エディタ画面で Alt + I キー ( Alt キーを押しながら I(アイ)キーを押します。 ) を押して、Python の実行タブを開きます。 メニュー項目で言えば、「ツール」の「Python」にある、 「Python インタラクティブウィンドウ」を選んでいることになります。

Python インタラクティブウィンドウ

あれ?

インタープリターがありません、になりました。

インタープリターがありません

インタープリターとは、入力された Python コードを解釈し、実行するプログラムのことです。

どうやら 32 ビットが自動的にインストールされるわけではなく、別途インストールされている必要があるみたいです。

同時に開いた英語のタブ「No Python interpreters found」を開くと、このようになっていました。

We didn't find any interpreters

ここで別途、英語の公式ページのようなところから 32 ビット版をいれるぐらいなら、 Visual Studio の 64 ビット版を追加するほうが簡単だろうと考えます。

再び「ツール」の「ツールと機能を取得」から、Python 3 64-bit を追加インストールすることにします。

▲ページ先頭へ

Python 3 64-bit を追加する

投稿 April 17, 2023

ツール」メニューの「ツールと機能を取得」を選び、Python 3 64-bit を追加インストールします。 「Python 開発」のチェックをいったん外し、またチェックを入れれば、先ほどのオプションが表示されます。 「Python 3 64-bit」にチェックを入れてインストールします。 318 MB です。

Python 開発

インストールが完了したら、Visual Studio を再起動し、エディタを開きなおします。 今度は Alt + I キーでうまく開けるでしょうか?

うまくいったようです。

Python 3.9 インタラクティブウィンドウ

Visual Studio での Python サポートのインストール」 の手順 3 の指示通り「2+2」と入力します。

Python 3.9 インタラクティブウィンドウ

無事に正しい計算結果が表示されましたが、 インタープリターだけあって ( 実行時にリアルタイムにコードを解釈するためです。VB のように、初心者には優しいです。C/C++ のようにいったん「ビルド」するものは高速動作しますが、全コードのエラーが取れないと少しも動作を確認することができません。 ) 反応は悪いようです。 しかも最初に開いた「対話型 1」では backspace キーや enter キーが効かなかったので、Alt + I で新しいタブを開きなおしています。

次の計算式は、すぐに応答しました。 内部のセットアップに時間がかかっていたのかもしれません。

Python 3.9 インタラクティブウィンドウ

ここまでで環境設定は完了しましたので、次は 「チュートリアル : Visual Studio での Python の使用」 に進みましょう!

プログラミングはここからが本番です。

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Visual Studio がインストールされていない場合、ここから Python をダウンロードできそうです。
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